女郎花(オミナエシ)の花言葉は?歴史についても詳しく紹介!

女郎花(オミナエシ)の花言葉は?歴史についても詳しく紹介!
秋の野山に黄色い小さな花を咲かせる女郎花(オミナエシ)。
秋の七草の一つとしても知られ、古くから日本人に親しまれてきた花です。
可憐な花で、生け花やフラワーアレンジメントにも使われることの多いお花ですが、女郎花にはどんな花言葉や歴史があるかご存知でしょうか?
この記事では、女郎花の花言葉から名前の由来、歴史、そして面白い女郎花のトリビアまで、女郎花の全てを徹底的に解説します。
女郎花の奥深い世界に触れ、その魅力に引き込まれてみませんか? 読めば女郎花を飾りたくなること間違い無しです!
女郎花(オミナエシ)の基本情報

まずは、女郎花がどんな花なのか、その基本情報から見ていきましょう。
女郎花(オミナエシ)ってどんな花?
植物名 | 女郎花(オミナエシ) |
学名 |
Patrinia scabiosifolia |
科名 | スイカズラ科 |
属名 | オミナエシ属 |
原産地 | 東アジア一帯 |
開花時期 | 7月から9月頃 |
女郎花はスイカズラ科の多年草です。かつてはオミナエシ科が存在しました。
細い茎の先に、黄色の小さな花が集まって咲くのが特徴です。
風に揺れるその姿は涼しげで、秋の訪れを感じさせます。オミナエシは、秋を代表する花の一つとして、多くの和歌や物語に登場してきました。
女郎花(オミナエシ)の名前の由来は?
女郎花という名前は、「女」を意味する「おみな」と「美しい」を意味する「えし」が合わさった言葉だと言われています。
美女を圧倒するほどの美しさを持つ花であることから、この名前になったという説が有力です。
また、「女郎花」という漢字は、この由来からつけられたものです。
女郎花(オミナエシ)はどんな場所に自生している?
女郎花は、日本の山野や高原、河川の土手など、日当たりの良い場所に広く自生しています。
かつては日本の里山でよく見られる花でした。
日本以外では、中国や朝鮮半島にも広く分布しています。
女郎花(オミナエシ)の英名は?
女郎花の英名には、その見た目を表した「Golden Lace Flower」があります。
「Golden Lace Flower」は、金色のレースのような花の姿から名付けられました。
また、「女郎花」という漢字の意味をそのまま訳した「Maiden Flower」と呼ばれることもあります。
女郎花(オミナエシ)の花言葉は?

女郎花の花言葉は、その可憐な姿や、歴史に由来するものが多くあります。
1. 「美人」
オミナエシの名前の由来にもなっている花言葉です。
その可憐で清楚な美しさが、美女を圧倒するほどであることから、「美人」という花言葉が生まれました。
大切な方への贈り物に、相手の美しさを称えるメッセージを添えると、より気持ちが伝わるでしょう。
ちょっとキザで恥ずかしいかもしれませんね。でもウケると思いますよ!
2. 「はかない恋」
オミナエシは秋の七草の一つとして、古くから和歌に多く詠まれてきました。
その和歌の多くが、秋の寂しさと共に、叶わない恋や切ない恋の心情を表現していたことから、「はかない恋」という花言葉がつけられました。
古典文学を彩る、ロマンチックでどこか切ない花言葉です。
3. 「親切」
女郎花には、美しい見た目からは想像できない、もう一つの顔があります。
女郎花の根は、古くから漢方薬として利用されてきた歴史があり、病を癒す効果があるとされていました。
この、人の健康を助ける側面から、「親切」という花言葉が生まれたという説があります。
女郎花(オミナエシ)の歴史は?

女郎花は、日本の歴史や文化と深く関わってきたお花です。
奈良時代から「秋の七草」として愛される
女郎花の歴史は、日本最古の歌集である『万葉集』に登場したことから始まります。
歌人、山上憶良が詠んだ秋の七草の歌に登場し、この頃から秋を代表する花として親しまれていました。
当時は「女部志(おみなえし)」といった表記で、その美しさが讃えられていたことがわかります。
平安時代には古典文学に登場
平安時代には、女郎花は貴族文化の中でさらに重要な存在となりました。
『源氏物語』や『枕草子』といった文学作品に数多く登場し、特に、儚い恋や切ない感情を象徴する花として描かれました。
襲の色目(かさねのいろめ)
平安貴族は、十二単などの重ね着の色の組み合わせで季節感や美意識を表現しました。
この「襲の色目」の一つに、オミナエシの色を模したものがあります。
黄色い表地と萌黄色の裏地を重ねた、繊細な色合いは、当時の美意識を象徴する色の一つでした。
漢方として使用されるお花
女郎花の根や全草は、古くから「敗醤根(はいしょうこん)」という生薬として用いられてきました。
解熱や消炎などの効能があるとされ、民間療法にも使われていた歴史があります。
現代でも愛されている女郎花
今でも女郎花は、秋の七草としての文化が受け継がれています。
観賞用として、花壇や茶花、切り花など様々な場面で楽しまれ、私たちに秋の訪れを知らせてくれる存在です。
生け花のお稽古でもよく使用される花材で、私たちフローリストも秋のお花として季節を表現するのによく使用します。
女郎花(オミナエシ)に関するトリビア

女郎花にまつわる、知っていると面白い豆知識をご紹介します。
知っておくと女郎花のお花を見つけた時に、誰かに話したくなるかも……?
「男郎花(オトコエシ)」も存在する!?
女郎花には、見た目がよく似た「男郎花(オトコエシ)」という近縁種があります。
女郎花が黄色の花で可憐な印象なのに対し、オトコエシは白い花を咲かせ、力強い印象を与えます。
この対比から、それぞれ「女」「男」の花と名付けられたという、興味深いトリビアがあります。
匂いが独特すぎると話題に…
女郎花は、生花の状態ではほとんど香りがありません。
しかし、乾燥させると、醤油が腐ったような独特な匂いを放ちます。この匂いから、漢方薬の生薬名は「敗醤(はいしょう)」と名付けられました。
美しい見た目からは想像できない、意外な一面です。
『源氏物語』にも登場するモテ花!!
平安貴族の暮らしを描いた『源氏物語』には、女郎花が何度も登場します。
当時、女性は住まいの庭に咲く花で自身の品格や風情を表現しており、女郎花は風流な女性の象徴でした。
光源氏がオミナエシの咲く邸宅を訪れる場面があることからも、モテ花であったことがうかがえます。
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まとめ

女郎花は、「美人」や「はかない恋」といった花言葉を持つ、奥ゆかしい花です。
秋の七草の一つとして、また古典文学を彩る花として、古くから日本人に愛されてきました。
女郎花を飾ることで、日本の豊かな歴史と文化を感じられることでしょう。
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Aug 12, 2025