しめ縄とは?意味や由来、いつからいつまで飾るのかをプロが解説
Nov 04, 2025

しめ縄とは?意味や由来、いつからいつまで飾るのかをプロが解説
お正月が近づくと、街中の玄関先やお店の入り口で「しめ縄」や「しめ飾り」を目にしますよね。
毎年なんとなく飾っているかもしれませんが、これが単なる華やかな飾りではなく、日本の最も古い神話に由来する「神聖な結界」であることをご存知でしょうか?
「しめ縄」の本当の意味を知ることは、新しい年を迎える準備をより深く、丁寧で心豊かなものにしてくれます。
この記事では、東京・下北沢発祥のお花屋さん&YOUKAENが、「しめ縄の本当の意味」から、「なぜお正月に飾るのかという神話の由来」、そして「いつからいつまで飾るのか」という正しいルールを分かりやすく解説いたします。
記事の最後では、しめ縄の代わりに現代の暮らしにすっと馴染む「おしゃれな松のお飾り・アレンジメント」もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
しめ縄とは?お正月に飾る3つの大切な意味

しめ縄とは、収穫したばかりの「稲わら(新藁)」を編んで作られた縄のことです。漢字では「注連縄」や「七五三縄」と書かれます。
お正月に私たちが玄関に飾るしめ縄には、大きく分けて3つの重要な役割があります。
1. 年神様をお迎えする清浄な場を示す「結界」
これが最大の役割です。しめ縄の内側は「新年の幸福をもたらす『年神様(としがみさま)』をお迎えするための、清められた神聖な場所」であり、外側の世界とを区別する「結界」の役割を果たします。
つまり、「我が家は年神様をお迎えする準備が整った、清らかな場所ですよ」という歓迎のサインなのです。
2. 災厄や邪気を家に入れない「魔除け」
しめ縄は、神聖な場所を守るための「魔除け・厄除け」の役割も持ちます。不浄なものや災厄(邪気)が家の中に入ってこないようにブロックするバリアのような存在です。
3. 五穀豊穣・家内安全を祈る「願いの象徴」
しめ縄を飾り、年神様を丁重におもてなしすることで、その年の「五穀豊穣」や「家内安全」「商売繁盛」を願う、温かい祈りの象徴でもあります。
しめ縄の材料(稲わら)と、縁起の良い飾りの意味

しめ縄の主な材料は「稲わら」ですが、そこには様々な縁起物が組み合わされています。それぞれの意味を知ると、お飾りを見るのが楽しくなりますよ。
・紙垂(しで):ギザギザの白い紙。雷や稲妻をかたどったものとされ、神様の降臨や清浄な場所を示します。
・裏白(うらじろ):シダ植物の一種。葉の裏が白いことから「心の潔白さ」や「白髪になるまでの長寿」を表します。
・ゆずり葉:新しい葉が出ると古い葉が譲るように落ちるため「子孫繁栄」の象徴です。
・橙(だいだい):実が木から落ちずに何代も残るため「家が代々栄える」という願いが込められています。
日本文化の深い歴史。しめ縄の由来について

この「しめ縄」という文化は、一体いつ、どのようにして始まったのでしょうか。そのルーツは、日本の神話と稲作信仰にあります。
1. 『古事記』に記された「天岩戸(あまのいわと)」神話
しめ縄の起源は、日本で最も有名な神話の一つ「天岩戸隠れ」にあります。
太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が洞窟(天岩戸)に隠れてしまい、世界が闇に包まれた時のこと。他の神々が宴会を開いて天照大神を外に引きずり出した後、二度と岩戸に戻れないよう、岩戸の入口に「しりくめ縄(=しめ縄の原型)」を張りました。
この神話が、「一度入った神(良いもの)を逃さず、悪いものを入れない結界」というしめ縄の意味の直接の由来となっています。
2. 収穫への感謝を込めた「稲作信仰」
なぜしめ縄の材料は「稲わら」なのでしょうか。それは、古来より稲作を行ってきた日本人にとって、お米(稲)が単なる食料ではなく、神様が宿る神聖なものだったからです。
新年に飾るしめ縄は、その年に収穫された新しい稲わら(新藁)で作ります。しめ縄は「収穫への感謝」と「翌年の豊作への祈り」が込められた、日本の稲作文化の象徴でもあるのです。
しめ縄はいつからいつまで飾る?(飾り方と時期のルール)

しめ縄の神聖な意味がわかったところで、最も大切な「いつからいつまで飾るのか」というルールを解説します。年神様をお迎えする上での大切なマナーです。
飾る時期は「12月28日」がベスト!29日と31日はNG
クリスマス(25日)が過ぎてから飾り始めるご家庭が多いですが、飾るのにベストな日は「12月28日」と言われています。「八」が末広がりで縁起が良いためです。
逆に、飾るのを避けるべき日が2日間あります。
・12月29日:「二重苦」や「苦」に通じるため、縁起が悪い日とされています。
・12月31日:「一夜飾り」と呼ばれ、神様をお迎えするのに前日ギリギリに準備する誠意のない行為とされ、失礼にあたります。
外す時期は「松の内(1月7日または15日)」が終わってから
しめ縄は、「松の内」(年神様がご家庭に滞在してくださる期間)が終わったら外します。
この「松の内」は地域によって異なり、関東地方では1月7日、関西地方では1月15日(小正月)までとすることが多いです。
外した後は「どんど焼き」でお清めを
外したしめ縄は神聖なものですので、ゴミとして捨てるのは望ましくありません。1月15日前後に地域の神社などで行われる「どんど焼き」に持って行き、感謝を込めてお焚き上げし、煙と共に年神様を天にお送りするのが正式な作法です。
現代の暮らしに合う!しめ縄代わりの「おしゃれなお正月飾り」
伝統的なしめ縄は素晴らしいものですが、「現代のマンションや洋風の玄関には、少しデザインが合わなくて浮いてしまう…」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、お花屋さんがデザインした「松を使った和モダンなお飾り・アレンジメント」です。
常緑樹である「松」も、しめ縄と同じく年神様をお迎えする立派な依り代(結界)となります。&YOUKAENでは、現代の住まいにもおしゃれに馴染むアイテムをご用意しております。
玄関やちょっとした空間に。和モダンな「松のお飾りと花束」
ドアに吊るして飾れる清らかな大王松のお飾りと、花瓶を用意しなくてもそのままポンと置ける便利な花束です。どちらも省スペースでお正月気分を楽しめます。
リビングや食卓を彩る。「縁起の良い卓上アレンジメント」
吸水スポンジにお花がいけられているため、毎日の水替えの負担が少なく、お好きな場所にすぐ飾っていただける人気のアレンジメントです。
まとめ:しめ縄の意味を知って、心晴れやかな素晴らしい新年を

「しめ縄」の本当の意味、ご理解いただけたでしょうか。
1. 「しめ縄」とは、単なる飾りではなく、年神様をお迎えするために「神聖な場所と俗世を分ける結界」です。
2. その由来は、天岩戸神話(悪いものを入れない結界)と、日本の稲作信仰(収穫への感謝)という深いルーツを持ちます。
3. 飾る時期は「12月28日」が最適。縁起の悪い「29日(苦)」と、神様に失礼な「31日(一夜飾り)」は絶対に避けましょう。
しめ縄やお正月飾りの本当の意味を知り、心を込めてお花を飾って準備することで、新しい年がきっと素晴らしいものになるはずです。
今年の冬は、&YOUKAENがお届けするおしゃれなお飾りやアレンジメントで、晴れやかな新年をお迎えください。
◆修正履歴
2025年12月9日:一部年号について、根拠の確認状況に合わせて表現を修正。参考文献・出典情報を追記。