神棚の榊は造花でもOK?|ダメな理由と代案について

神棚の榊は造花でもOK?|ダメな理由と代案について
神棚を丁寧におまつりしている方にとって、榊(さかき)のお手入れは欠かせないものです。しかし、毎月2回の交換は思った以上に手間がかかるもの。「毎回買いに行くのが大変…」「忙しくてつい交換を忘れてしまう」「いっそのこと、造花の榊で済ませてしまっても良いのだろうか?」そんな風に考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
神様に失礼にあたらないか、でも日々の負担は少しでも減らしたい…。そのお気持ち、とてもよく分かります。
この記事では、そんなお悩みをお持ちの方へ向けて、以下の点を詳しく解説していきます。
・なぜ造花の榊が望ましくないとされるのか、その明確な理由
・生の榊と造花のメリット・デメリットの比較
・もし生の榊が難しい場合の、神様に失礼にならない具体的な代替案
この記事を最後までお読みいただければ、神様への敬意を払いながら、ご自身のライフスタイルに合った榊との付き合い方がきっと見つかるはずです。
榊を神棚に供える理由

そもそも、なぜ私たちは神棚に榊を供えるのでしょうか。
それは、榊が単なる飾りではなく、神道において非常に深く、神聖な意味を持つ植物だからです。
榊とは?
榊は、モッコク科(旧ツバキ科)に属する常緑樹で、一年を通して青々とした美しい葉を茂らせます。
その清浄で生命力あふれる姿から、古くから神聖な植物として神事に用いられてきました。
榊は「神の依代」
榊は、神様が宿る場所、「依代(よりしろ)」としての役割を持つと考えられています。
神棚に榊をお供えすることで、そこが神様にお越しいただくための神聖な場所となります。
榊は「現世と神の世界の境」
榊の語源は、神様の世界と私たちの住む世界との「境(さかい)」を示す木、「境木(さかいき)」であるという説があります。
つまり、榊を立てることで神聖な空間を作り出し、そこが神様をおまつりする場所であることを示す結界のような役割も担っているのです。
常緑は「清浄と永遠の象徴」
一年中みずみずしい緑の葉を絶やさない常緑樹であることから、榊は「常盤木(ときわぎ)」とも呼ばれます。
その尽きることのない生命力は、神様の永遠のお力や清浄さを象徴しているとされています。
家を清めて、神の加護を願うため
これらをまとめると、生命力にあふれた生の榊を神棚にお供えするということは、神様への感謝と敬意を表し、神様の依代となる清浄な場所をご用意することに繋がります。
そして、その生命力豊かな榊を通じて、家の繁栄や家族の安全といった神様からのご加護を願う、大切な意味が込められているのです。
神棚には造花の榊を飾っても良い?

それでは、本題である「造花の榊」についてです。日々のお手入れを考えると、とても魅力的に感じられますよね。
基本的には生の榊が望ましい
結論から申し上げますと、神棚には生命のある生の榊をお供えするのが基本です。
その最大の理由は、前述したように、私たちは榊に宿る「生命力」そのものを神様にお供えし、感謝と敬意を示しているからです。
「神棚の榊は造花ではダメ」と強く言われることがありますが、その根底にあるのは、造花には「生気」、つまり生命が宿っていないという点に尽きます。生き生きとした生命のエネルギーこそが、神様にお喜びいただくお供え物なのです。
しかし、お住まいの地域によっては生の榊が手に入りにくかったり、多忙な生活の中でどうしても頻繁な交換が難しかったりする場合もありますよね。そうした事情がある中で、どうすれば良いのでしょうか。
生の榊と造花のメリット・デメリット
ここで一度、生の榊と造花の榊、それぞれのメリットとデメリットを客観的に比較してみましょう。ご自身の状況と照らし合わせながらご覧ください。
メリット | デメリット | |
生の榊 |
・生命力そのものをお供えでき、最大の敬意を表せる ・生きた植物が神棚の神聖な気を高める ・伝統に則った最も正式なお供えである |
・こまめな交換(毎月1日・15日)が必要 ・手間と費用がかかる ・地域によっては入手が難しい場合がある |
造花の榊 |
・水替えなどの手入れが一切不要 ・枯れたり水が腐ったりせず、常に清潔 ・いつでもどこでも手軽に入手できる |
・「生気」がなく、生命力をお供えできない |
このように比較すると、造花の手軽さは大きなメリットですが、神様へのお供え物として最も大切な「生命力」という観点がどうしても欠けてしまうことが分かります。
榊が手に入らないならヒサカキ(姫榊)がおすすめ

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ヒサカキは、榊が育ちにくい関東以北などの地域で、古くから榊の代用として神事やお供えに使われてきた歴史があります。葉の形や枝ぶりも榊によく似ており、何よりも榊と同じく生命の宿る常緑樹です。
神様への敬意は示したいけれど、生の榊の入手に困っている。そのような場合は、安易に造花を選ぶのではなく、同じく生命の宿るヒサカキをお供えする方が、はるかに丁寧に感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
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まとめ

今回は、神棚の榊は造花でも良いのか、という疑問について解説しました。
・神棚の榊は、神様に「生命力」を捧げ、感謝と敬意を示す大切なお供え。
・「神棚の榊は造花ではダメ」と言われるのは、造花にはその「生命力」が宿っていないから。
・基本は生の榊をお供えするのが最善ですが、入手が難しい場合は、同じく生命の宿るヒサカキで代用することをおすすめ。
最も大切なのは、形だけでなく、日々の感謝を忘れず神様を敬う心です。
ご自身のライフスタイルに無理なく取り入れられる方法で、清々しい気持ちで神棚に向き合っていきましょう。
Oct 16, 2025