庭に榊を植えても問題ない?|注意する点とメリット・デメリットを解説

庭に榊を植えても問題ない?|注意する点とメリット・デメリットを解説
神棚に供える神聖な榊(サカキ)。毎月新しくお供えするたびに、その青々とした葉に清々しい気持ちになりますよね。
「どうせならこの神聖な木を、自宅の庭で大切に育ててみたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしその一方で、「庭に榊を植えてはいけない」「縁起が悪い」といった話を耳にして、不安に感じている方も少なくないかもしれません。
この記事では、そんなお悩みを抱える方のために、以下の点を専門家の視点から詳しく解説します。
・なぜ榊を「植えてはいけない」と言われるのか、その本当の理由
・もし植えるなら、どこに注意すべきか(場所や育て方)
・庭に榊を植えることのメリット・デメリット
この記事を最後までお読みいただければ、噂の真相がわかり、ご自身がどうするべきか安心して判断できるようになるはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
榊は植えてはいけない?

「榊を植えてはいけない」という話は、本当なのでしょうか。庭木を検討している方にとっては、最も気になるポイントですよね。
結論から言えば、植えてもOK!
まず結論から申し上げますと、ご自宅の庭に榊を植えることに、何の問題もありません。どうぞご安心ください。
榊を植えたからといって、何か悪いことが起きたり、縁起が悪くなったりするということはありません。
家の庭に植えるのは分不相応として避けられてきた
では、なぜ「植えてはいけない」という説が広まったのでしょうか。
それは、呪いや祟りといった怖い話ではなく、古くからの日本人特有の、神様への深い畏敬の念が背景にあります。
榊は、神社やお寺の境内地に植えられるべき非常に神聖な木と考えられてきました。そのため、「一般の家の庭に植えるのは恐れ多い」「神様に対して分不相相応である」という謙虚な気持ちから、植樹を避ける風習が生まれたのです。
つまり、「植えてはいけない」という言葉は、禁止やタブーというよりも、「神聖な木なので、お祀りする気持ちで丁重に扱いましょう」という、昔の人の敬虔な心が込められたメッセージなのです。
榊を植えてはいけない場所

植えること自体は問題ありませんが、神聖な木だからこそ、植える場所には少し配慮をするとより丁寧な気持ちが伝わります。
家相の観点なども含め、避けた方が良いとされる場所をご紹介します。
鬼門(北東)や裏鬼門(南西)は避ける
家相において、鬼の出入り口とされる北東の方角を「鬼門」、その反対側の南西を「裏鬼門」と呼び、不浄なものが溜まりやすい場所とされています。
神聖な木である榊の清らかな気が、鬼門の持つ不浄な気とぶつかり合う可能性があるため、この方角に植えるのは避けるのが一般的です。
門前や玄関は避ける
人が頻繁に出入りする玄関や、門の真下など、榊の木を見下ろしたり、跨いだりするような場所に植えるのは、神聖な木に対して失礼にあたると考えられています。
少し奥まった、落ち着いた場所に植えるのが良いでしょう。
神社や墓地の近くなら配慮が必要
もし近隣に神社がある場合、自宅の榊が神社の御神木を見下ろすような位置関係にならないように配慮しましょう。
また、お墓の近くに植えることも、神事の木と仏事の場が近すぎるため、避けた方が良いという考え方もあります。
榊の生育環境について

榊を健やかに育てるための、園芸上のポイントを解説します。
・榊は比較的強い植物 初心者でも育てやすい、丈夫な性質を持っています。
・寒い場所は苦手 もともと温暖な地域の植物なので、寒冷地や冬場の強い寒風が当たる場所は避けてください。
・半日陰が最適 強い直射日光が当たると葉が焼けて黄色くなってしまうことがあります。木漏れ日が差すような、明るい半日陰が最も適しています。
・水捌けの良い土が◎ ジメジメした環境は苦手です。水はけの良い、少し湿り気のある土壌を好みます。
・年に1回は剪定する 生育旺盛で放っておくと大きくなりすぎるため、年に1〜2回、春や秋に剪定をして樹形を整えましょう。
榊を植えることのメリット

ご自宅に榊を植えることには、たくさんのメリットがあります。
神棚用の枝を自前で調達可能
これが最大のメリットでしょう。毎月1日と15日に、自宅の庭から新鮮で瑞々しい榊を採ってお供えできるのは、何物にも代えがたい喜びです。
枝葉が綺麗で庭が素敵に
榊は一年中青々とした葉をつける常緑樹で、葉には美しい光沢があります。庭の景観を引き締め、清浄な雰囲気をもたらしてくれます。
縁起の良い木として、場を清める
神聖な木が家にあることで、その場が清められ、家全体に良い気をもたらしてくれるとされています。家族の繁栄を願うシンボルツリーにもなります。
榊を植えることのデメリット

一方で、植える前に知っておきたい現実的なデメリットもあります。
よく育つので剪定が大変・面倒
生命力が強い分、定期的に剪定をしないと枝が伸び放題になり、樹形が乱れてしまいます。
この管理を面倒に感じる方もいるかもしれません。
強い西日があると葉焼けする
植える場所を間違えると、強い西日で葉が傷み、見た目が悪くなってしまうことがあります。場所選びは慎重に行う必要があります。
家族や親族が嫌うことも
これは意外と見落としがちな点です。たとえご自身が気にしなくても、「榊を庭に植えるなんて縁起が悪い」と考えるご家族やご親族がいるかもしれません。
植える前には、念のため周囲の方の意見も聞いておくと安心です。
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「剪定の手間や、植える場所、家族の意見などを考えると、やはり自宅で育てるのは難しいかも…」
そう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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榊とヒサカキ(姫榊)の違いは?
ヒサカキは、本榊が育ちにくい関東以北の地域で、古くから榊と同様に神聖な木として神事に使用されてきた植物です。
葉が少し小さいのが特徴ですが、同じく神様への敬意を表す大切な常緑樹です。
神棚にヒサカキ(姫榊)を供えても良い?
はい、もちろん問題ありません。大切なのは植物の種類よりも、神様を敬う「真心」です。ヒサカキをお供えすることは、その土地の自然に根ざした行為だとされています。
まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。
・榊を庭に植えるのはOK。「植えてはいけない」という話は、禁止ではなく神様への敬意から生まれたもの。
・ただし、神聖な木への配慮として、鬼門や玄関先など、植える場所には少し気を配るとより丁寧。
・剪定の手間や家族の意見も考慮し、もし難しい場合は便利なサービスを利用するのも賢い選択。
噂に惑わされることなく、ご自身のライフスタイルや考え方に合った方法で、これからも清々しい気持ちで神棚に向き合っていきましょう。
Oct 21, 2025
