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深呼吸というご褒美

バラにおぼれる30日間、香りのバラの定期便

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《バラにおぼれる30日間 -la dolce vita》#4 保科バラ園を訪ねて ─ 人々を魅了するバラの源流を探る

秋バラに出会う場所、長野・保科バラ園

保科バラ園

長野県中野市。夏は30度を超え、冬は氷点下10度にまで冷え込む、四季のメリハリがはっきりした土地です。果物の名産地として知られるこの地では、りんごやぶどうに加え、花の栽培も盛んに行われてきました。かつては多くの農家がバラを育てていましたが、現在では数えるほどに。その中で、今もなお情熱を注ぎ続けているのが保科利徳(ほしなとしのり)さんです。

一輪のバラが運命を変えた

バラ農家に生まれながらも、若い頃の保科さんは家業を継ぐ気持ちはありませんでした。大学進学をきっかけに上京し、友人の紹介でユー花園に入社。そこで日常的に花を扱う中で、彼の人生を変える出会いが訪れます。

それが「イヴピアッチェ」という品種でした。ひと目見た瞬間に漂う濃厚な香り。その豊かさは、花が持つ可能性への認識を一変させるものでした。

その体験が胸に残り続け、やがて再びバラの道へと導きました。いつしか「ほかにはないバラを作りたい。」という気持ちが芽生え、数年後、実家に戻り、本格的にバラの生産に取り組むことを決意しました。

保科さんの元で生まれる希少なバラたち

保科さんオリジナル「ミルクティ」

実家の農場を受け継ぎ、バラを育て始めた保科さんは、育種にも挑戦するようになります。今回の「秋バラ定期便」に登場する「ミルクティ」は、彼が初めて手がけた思い入れのある品種。柔らかなベージュの花色と香りは、ひと目で、ひと呼吸で、人を魅了します。

また、農薬を使わずに育てる「エディブルローズ」にも取り組んでいます。人が口にできるバラを育てるには、害虫を防ぐための日々の細やかな手作業が欠かせません。地道な積み重ねの先に、安全で美しいバラが生まれています。

秋バラ定期便にもラインナップされている香り高いバラ「ラマリエ」

同じく定期便にラインナップされている「ラビンダ」

世界一小さなバラと言われる「リトルウッズ」

フルブルーム出荷というこだわり

保科バラ園の大きな特徴のひとつが「フルブルーム出荷」です。通常のバラは蕾のうちに切り、出荷されます。お客様の手元で花が咲くように計算されているからです。

しかし保科さんは言います。「やはりバラがいちばん美しいのは、満開の姿。でも蕾できってしまうと満開の咲ききる前にダメになってしまうことも多い。お客様にはバラの1番美しい姿をみてほしい」。

圃場でしっかりと咲ききる直前まで育ててから切り出すことで、花は土からたっぷりと栄養を蓄えたまま。だからこそ、届いた後も美しく満開の姿を長く楽しめるのです。その一方で、輸送中に花びらが傷みやすく、対応できる範囲は限られます。だからこそ、希少な価値を持つ出荷方法なのです。

秋バラ定期便に込められた想い

保科バラ園で生まれるバラは、香り、色、そして生産者の想いが重なって生まれた特別な存在です。今回の「秋バラ定期便」では、その魅力をじっくりと味わっていただけます。

一輪のバラが人の心を変える──。保科さんの歩みはまさにその証です。秋という季節に咲く特別なバラを、ぜひ暮らしの中で堪能してください。

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