《バラにおぼれる30日間 -la dolce vita》#3 バラに魅せられた生産者とバラに魅せられたフローリスト
なぜ私たちは「秋バラ」に惹かれるのか
バラには1年に2度の旬があります。そのうちのひとつが、これから始まる秋バラのシーズンです。朝夕の寒暖差や気温の低下によって、小ぶりながらも濃厚な色彩と香りをまとい、秋ならではの表情を見せてくれます。
今回は、この秋バラに心を奪われた生産者とフローリストの物語をご紹介します。
※「秋バラの定義と旬」については、前回の記事でも詳しく解説していますので、まだご覧になっていない方はぜひチェックしてください。
バラに魅せられた生産者 ─ 保科バラ園の物語
長野県中野市でバラ農家を営む保科利徳さん。
かつては果樹農家としてりんごなどを育てていましたが、父の代から始まったバラ栽培を受け継ぎ、現在は約20種類の品種を手がけています。なかにはご自身が育種したオリジナル品種もあり、さらに食べられるバラを使ったローズジャムの開発・販売にも取り組んでいます。
幼い頃は身近にあったバラに特別な感情を抱くことはなく、むしろ継ぐつもりもなかったという保科さん。しかし大学時代、友人の誘いでユー花園に入社し、仕事としてバラと向き合う中で運命的な出会いを果たします。
それが、豊かな香りで知られる「イヴピアッチェ」という品種でした。想像を超える香りに心を奪われた瞬間から、保科さんの中でバラは「ただの花」から「人生を賭ける存在」へと変わっていったのです。
その後、長野へ戻り家業を継いだ保科さんは、バラの魅力を探求し続け、今ではオリジナル品種や希少品種を育種・生産するなど、まさにバラのセレクトショップのような存在に。
保科バラ園と保科さんの歩みについては、また次回の記事で詳しくご紹介します。
バラに魅せられたフローリスト ─ 野趣あふれるバラとの出会い
生産者に育てられたバラを、暮らしに届けるのがフローリストの仕事。
次にご紹介するのは、&YOUKAENの店長を務める臼居店長のお話です。
豪華な一輪バラは綺麗だけど、なんだかしっくりこない。いつしか「バラはお店で眺めるもの」と考えるようになっていた臼居店長。豪華な一輪のバラに少し気後れするようになっていたのだといいます。
しかし保科バラ園のスプレーバラと出会った瞬間、その価値観は一変しました。自由に枝分かれし、生命力にあふれ生き生きと咲く姿に「こんなバラがあるなんて」と衝撃を受けたのです。
以来、臼居店長にとって秋バラは特別な存在となりました。
今では「一番好きな花は?」と聞かれると迷わず保科さんの秋バラと答えるほど。
まさに、生産者のバラによって花屋人生を変えられたフローリストです。
バラに魅せられた生産者とフローリストが届ける「秋バラ定期便」
バラに魅せられた二人の手を通して生まれるのが、&YOUKAENの秋バラ定期便です。
秋の実りを感じられる香り高いスプレーバラだけを厳選し、特別なラインナップをご用意しました。品種については別記事で詳しくご紹介していきます。
保科バラ園から直送される新鮮なバラを、臼居店長がひとつひとつ束ねてお届け。生産者とフローリストが紡ぐ定期便です。
暮らしや贈るシーンに合わせてお選びいただけるように、2回から4回までの3種類のコースをお作りしました。詳細は商品ページからご覧いただけます。
秋バラとともに過ごす30日間
秋バラの旬は9月下旬から11月中旬までのおよそ2か月。限られた季節だからこそ、日常に特別な贅沢を添えてくれます。
暮らしによりそう「秋の香り」。深呼吸から始まる毎日を始めてみませんか。
Sep 22, 2025