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《Beyond HIMAWARI ─ 黄色だけが、ひまわりじゃない》#04 ひまわりの“固定概念”を変えた。ダージリン誕生の舞台裏 vol.1

《Beyond HIMAWARI ─ 黄色だけが、ひまわりじゃない》#04
ひまわりの“固定概念”を変えた。ダージリン誕生の舞台裏 vol.1

「こんなひまわり、見たことない。」その理由をたどる旅へ

「ひまわり=黄色」──そんなイメージをくつがえすブラウンのひまわり「ダージリン」。
一重咲きが主流のひまわりの中で、八重咲き、しかも茶系という新たなアプローチは、どうやって生まれたのでしょうか。

その背景には、長年にわたる育種の試行錯誤と、開発者たちの確かなビジョンがありました。
今回は、「ダージリン」の開発を手がけた株式会社ミヨシの松本さんに、誕生までのストーリーをお伺いしました。

※ひまわり「ダージリン」については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

「次のひまわり」を作りたかった──開発のきっかけ

「ダージリン」の原型となるひまわりの開発が始まったのは、2000年代前半。
山梨県にある株式会社ミヨシの育種農場から、その物語は始まります。

当時、ひまわりといえば一重咲きが主流。
「東北八重」や「レモネード」といった八重咲き品種も登場していましたが、カラーはあくまでイエロー中心。
まだ“茶系の八重咲きひまわり”という存在は、業界でも珍しく、未知の領域でした。

「新しいひまわりを作りたい」──はじめはそんな思いからのスタートだったそう。それが、だんだんと開発が進むにつれ、いつしか方向性が八重咲きかつブラウン系に固まっていったといいます。

完成までに10年以上。想像以上に長かった開発の道のり

花の開発は、理想の形が見えてからが本当の勝負です。
色味の安定性、茎の硬さ、草丈のバランス、開花までの日数など、クリアすべき項目は数えきれません。

見た目の美しさだけでなく、生産農家さんが扱いやすく、流通に乗せられる品質を目指して──試作と選抜を何年も繰り返したといいます。

賛否両論。商品化に踏み切るまでの葛藤

ようやく安定した品質が見えてきた頃、社内では「茶系のひまわりは売れるのか?」という議論が持ち上がりました。

茶系の花は、一般的に明るく元気な印象を求めるひまわりのイメージと真逆。
「市場に受け入れられないのでは」という声がある一方で、「他にない価値がある今こそ出すべきだ」という声も。

商品化の決断を後押ししたのは、開発担当である松本さんの経験でした。
元・営業担当だった松本さんは、市場と現場両方を経験した感覚から、「この色合いは、きっと“刺さる人”がいる」と確信していたのです。

そして、2020年代初頭。長年の試行錯誤を経て、ついに「ダージリン」は正式に品種登録・商品化されることとなりました。

「ダージリン」は、誰のためのひまわり?

ダージリンの特徴的なマホガニーブラウンの花色は、夏だけでなく秋にも似合います。
開発者の松本さんはこう語ります。

「“ひまわり=夏”というイメージを越えて、より長く、幅広く楽しんでもらえる花になってくれたら嬉しいです。」

まさに、季節も、固定観念も、超えていくひまわり。
それが「ダージリン」の最大の魅力なのかもしれません。

「この花が似合うのは、大人になったあなたかもしれない。」

ビビッドな黄色でも、シンプルな一重咲きでもない、落ち着きと深みを持った「大人のひまわり」。
それが「ダージリン」です。

性別や年齢を問わず、贈る人・受け取る人の感性にそっと寄り添う花。
夏の夕暮れに似合う新しい定番として、静かに、その存在を広げています。

BeyondHIMAWARIのイメージ画像

次回、vol.2では「ダージリン」という名前の由来や、命名に込められた想いに迫ります。

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